Amusement Pack / MOSAIC.WAV

全然知らなかったけどこれとかメジャーデビューアルバムなのね。

……ええと、幕間劇とか完全に失敗してないか? 彼女らが持つ最大の魅力であるところの「畳みかける頭の悪さ」が、テンポの悪い幕間劇で完全に分断されているのが致命的でございます。

「メジャーデビューに当たって、ネタ勝負になっている曲はその内容をアップデートしなければならない」という点は理解できなくもないが、「同時代性を獲得」というより、「迎合してただitaいだけになっている」と評したほうが適切というのはいかがなものか(ええもちろん、2曲目のことを言っていますよ?)とか、新曲がワンパターンで、歌詞のレトリック and/or 極端な打ち込みで度肝を抜くものが一曲もないとか。新規を獲得しようという意気込みが強過ぎて、下品なほどそれが表面に出てしまっているのが極めて残念とか思いました。

まあ、最大限好意的に解釈するなら、これまで彼女らに触れてなかった人達に向けた“電波導入剤”としては十二分に完成されたアルバムなのかもしれんね。